いつまでも健やかな歯を保つために「8020運動」

11月8日は「いい歯の日」です。この日にちなんで、健康な歯を保つための取り組みとして知られる「8020（ハチマルニイマル）運動」についてご紹介します。

8020運動とは？

8020運動は、日本歯科医師会が推進している「80歳までに20本以上の自分の歯を保とう」という目標を達成するための取り組みです。つまり、自分の歯を健やかに保ち、一生涯使える状態に維持することが目指されています。

QOLの向上

何でも自分の歯でよく噛んで味わい、おいしく食べられるということは、食べることの喜びに繋がります。しっかり噛むことで栄養状態も良く、脳への刺激にもなり、心もからだも健康に過ごすことに繋がります。

また、歯が19歯以下の人は、20歯以上の人と比べて1.2倍要介護認定を受けやすいという結果が出ています。お口の健康は健康寿命にも深くかかわっています。

お口が健康は、はっきりとした発音や豊かな表情を作ることができ、コミュニケーションを楽しむことに繋がります。

歯がしっかり噛みあうことで、からだにしっかり力がはいります。

「自分のことを自分でできる」「自分らしい生活を送ることができる」ということは、生活の質の向上につながります。

予防に取り組み、歯を健康に保つことは、治療費や通院に費やす時間や手間を節約になります。

毎日しっかり歯磨きをしているのに虫歯や歯周病になってしまう方は、口腔ケアの方法が間違っているかもしれません。また、痛いところや不具合が無いから大丈夫と思っていても、虫歯や歯周病になっている方も少なくありません。

まずは歯科医院でしっかり自分のお口の状態をチェックして現状を知るところから始めましょう。そのためには、まずかかりつけの歯科医院を持ちましょう。定期的な歯科検診や専門的なクリーニングを受けることで、早期に問題を発見し、適切な処置を行うことができます。

歯科定期健診

当院では、正しいブラッシングの方法やフロスなどの使い方の指導、必要があれば生活習慣の指導も行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

ご自宅では、歯科医院で身に着けた正しい歯磨きなどのケアを毎日継続して行いましょう。また、食事や睡眠、適度な運動など規則正しい生活を心がけましょう。

既に保有する歯が19歯以下の方でも、しっかり治療や予防をして、入れ歯やインプラントなどを正しく使うことで、噛む力を回復することに繋がりますので、あきらめずに一緒にお口の健康を取り戻しましょう。

今回は8020運動についてご紹介しました。8020運動は、一生涯にわたって健やかな歯を保つための重要な取り組みです。適切なケアと定期的な歯科検診を通じて、この目標を達成しましょう。健康な笑顔で豊かな人生を送るために、8020運動に取り組んでみてください。

参考

8020振興財団　Let’s8020

https://www.8020zaidan.or.jp/index.html

テーマパーク8020

https://www.jda.or.jp/park/relation/teethlife.html