歯を磨くと血が出るのはなぜ?

歯を磨いたら血が出たという経験はありますか?すぐ血は止まるし、痛みもないし、ちょっと磨きすぎたかな?と思って、そのままにしている方も多いのではないでしょうか。

実は歯の磨きすぎだけでなく、様々な原因があります。そこで、今回は歯を磨くと出血する原因と対策についてご紹介します。

 

歯茎から出血する主な原因と対策

過度なブラッシング

オーバーブラッシング

歯磨きの際に力が強すぎたり、歯ブラシが硬すぎるなどの原因で歯茎に傷をつけてしまい出血することがあります。これが原因で歯茎が下がってしまい、歯が長く見えたり、食べ物が挟まりやすくなったり、歯の根元がしみる、虫歯になりやすいなど様々なトラブルに繋がる可能性があります。

歯科医院での歯磨き指導で、それぞれのお口に合わせた正しい歯の磨き方を身に付け、実践しましょう。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシも正しく使用しましょう。

 

⻭周病で歯茎が炎症を起こしている

歯茎の炎症

歯周病で歯茎に炎症が起きている部分に歯ブラシの毛先が当たることで出血してしまいます。

歯周病は痛みや自覚症状がほとんどないため、少しの出血であれば放置してしまいがちですが、これまで何度も紹介してきたとおり、お口のトラブルだけでなく、糖尿病や心疾患、脳梗塞など様々な病気を引き起こすリスクが高まります。

かかりつけの歯科医院を持ち、定期検診や専門的なケアを受けたり、正しい歯磨きを継続することで改善することができます。

 

虫歯が深くまで進行している

虫歯の進行

虫歯を放置し、歯の根元まで進行すると、歯茎にまで炎症が及び、出血することがあります。かなり危険な状態ですので、早めに歯科医院で虫歯治療を受けることをおすすめします。

 

ホルモンバランスの変化

女性は月経や妊娠などホルモンバランスの変化の影響で歯茎が腫れて出血しやすくなることがあります。

日頃から歯科定期健診を受診したり、妊娠中の方は体調と相談しながらうがいや歯磨きなど無理のない範囲で口腔ケアを行いましょう。

 

薬の影響

血圧のお薬などを服用している方は、⻭茎から出⾎しやすくなることがあります。かかりつけの歯科医院でお薬のことを伝えるとともに、適切な口腔ケアを行いましょう。

 

この他、被せ物や詰め物の不適合や、ストレスや生活習慣の乱れ、インプラント周囲炎など歯茎からの出血の原因は様々です。ご自身で判断せず、まずはかかりつけの歯科医院で出血の原因を知り、適切に対応しましょう。

歯科相談

当院では、担当衛生士が個々の患者様に適したケアの実施や生活習慣指導、また、お口の状態に合わせた特別な予防処置などもご用意しております。治療に関しても痛みを最小限に抑える工夫や、できるだけご自身の歯を残す治療、その他、歯科相談なども行っておりますので、お口のお悩みがございましたらお気軽にご相談下さい。