夏バテがお口にも影響する?見落としがちな“口内環境の乱れ”に注意!

暑さが厳しい夏。だるさや食欲不振など、体調不良を感じている方も多いのではないでしょうか?
いわゆる「夏バテ」は体の不調として知られていますが、実はお口の中の環境にも大きな影響を与えていることをご存じですか?

今回は、夏バテと口腔環境の関係、そして今すぐ始めたい予防とケアのポイントについてご紹介します。

 

夏バテがお口に与える3つの影響

1.唾液の減少で細菌が増えやすく

プラーク

夏は汗をかくことで体内の水分が不足しがちになり、それが唾液の分泌量低下につながります。
唾液には、細菌を洗い流したり、粘膜を保護する働きがありますが、分泌が減ると虫歯や歯周病、口臭などのリスクが上昇します。

 

2.栄養バランスの乱れで免疫力が低下

食欲がなくなり、冷たい麺類や飲み物ばかりに頼ると、ビタミン・ミネラル・たんぱく質の不足につながります。
口腔内の粘膜や歯茎の健康維持には栄養が不可欠。特にビタミンB群・C・亜鉛・鉄などは、免疫機能に深く関わっています。免疫力の低下は、歯周病の進行や口内炎の頻発にもつながります。

 

3.睡眠不足や疲労で免疫力ダウン

歯ぎしり

寝苦しい夜が続くと、慢性的な睡眠不足や自律神経の乱れが起き、口内トラブルが悪化しやすくなります。

 

夏こそ見直したい生活習慣

バランスの取れた食事

  • 睡眠は最低6〜7時間は確保を
  • 冷房の当たりすぎによる自律神経の乱れにも注意
  • 冷たいものの摂りすぎに注意し、胃腸を冷やしすぎないことも大切
  • ビタミンB群(豚肉・卵・大豆)や鉄分(レバー・海藻類)を意識的に摂取

もちろん、食後の歯磨きや定期健診など基本の口腔ケアは忘れずに継続してくださいね!

 

子どもへの影響も要チェック!

口腔ケア

子どもは夏休み中に生活リズムが乱れやすく、スマホやゲーム機の利用時間が長くなったり、ついだらだら食べやジュースの摂取が増えがちです。夏休みをあけてもこういった習慣が続くと、虫歯のリスクが急上昇することも。

保護者の方は、おやつやスマホ等の時間を決めたり、寝る前の歯磨きを習慣化させるなど、家庭でのケアを意識的にサポートしてあげましょう。

 

まとめ

今回は、夏バテと口腔環境の関係、そして今すぐ始めたい予防とケアのポイントについてご紹介しました。

夏バテは、全身の不調だけでなく、お口のトラブルにも密接に関係しています。唾液量の低下、免疫力の低下、生活リズムの乱れ…。これらが重なることで、口内環境は一気に悪化する可能性があります。

だからこそ、夏の今こそ口腔ケアを見直すタイミングです。
当院では、定期検診や唾液検査、口臭チェックなども行っています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。