なぜ⻭の治療は1回で終わらないの?進行度で変わる通院回数と治療の流れ
歯科医院に行くと、「今日で終わり」とはならず、数回にわたって通院が必要になることがあります。
また、「治療は終わったはずなのに、どうして定期的に通わなければいけないの?」と疑問に感じる方も少なくありません。
今回は、歯の治療に複数回の通院が必要な理由と、治療後も定期健診が重要な理由についてご紹介します。

虫歯の進行別にみる治療回数の違い
虫歯の治療と一言で言っても、進行度によって治療内容も通院回数も大きく変わります。
●C0(初期虫歯)
まだ穴は開いておらず、フッ素塗布やブラッシング改善で経過観察。削らないので通院は少なめです。
●C1(エナメル質の虫歯)
虫歯部分を削って、レジン(歯科用プラスチック)を詰める治療。1回で終わることがほとんどです。
●C2(象牙質まで進行した虫歯)

削る量が増えるため、型取りをして“詰め物(インレー) を作ります。詰め物が完成するまでに数日〜1週間程度かかるため2回以上の通院が必要になります。
●C3(神経まで進行した虫歯)

根の中を消毒する「根管治療」が必要になります。歯の内部の状態を整え、土台・被せ物の製作も行うため、治療期間は長期化しやすいのが特徴です。
●C4(歯の根だけ残った虫歯)
多くのケースで抜歯が必要となり、インプラント・ブリッジ・入れ歯など治療内容によって半年以上かかる場合もあります。
歯周病治療が1回では終わらない理由
歯周病は、進行すると歯茎や骨が破壊される慢性疾患です。状態に合わせて段階的に治療を進めていく必要があります。

●プラークコントロール
正しいブラッシングや生活習慣の改善指導で、歯周病の原因菌を減らします。
●歯石・バイオフィルムの除去
一度の処置では取りきれないため、歯茎の状態を確認しながら複数回に分けて行います。
●定期健診(メンテナンス)
治療が終わっても、歯周病は再発しやすい病気です。数ヶ月に1回のチェックが、再発予防には欠かせません。
●PMTC(プロによる徹底クリーニング)

保険では使えない器具やペーストを用いて、自分では落とせない汚れを効率よく除去する特別な処置です。歯石が少ない状態のほうが効果を発揮します。
治療が複数回必要なのは「よくなるために必要なステップ」
虫歯も歯周病も、進行すればするほど治療回数は増え、期間も長くなります。だからこそ、症状が軽いうちに受診し、治療後も定期的に通うことが大切です。
定期健診は数ヶ月に一度だけ。年間に数回の通院で、将来の大きな治療を防ぎ、歯を長く守ることができます。
「治療が続くのは嫌だな…」と感じる方こそ、早めの受診と定期的なメンテナンスを心がけましょう。
当院では担当衛生士が個々の患者さんに適したケアを実施いたします。さらに、口の状態に合わせた特別な予防処置「PMTC」もご用意しております。お口の些細なお悩みもお気軽にご相談下さい。










