お口の健康とQOL

QOLはQuality of life(クオリティ オブ ライフ)のことで、生活の質のことです。今回はお口の健康とQOLの関係についてご紹介します。

 

お口の健康がQOLに与える影響

よく噛めない

お口の働きは食べるだけではありません。はっきりとした発音で会話を楽しんだり、豊かな表情を作ったり、噛むことで脳に刺激を与えたり、栄養を摂って体を健康に保ったりと様々です。

そのため歯が痛い・歯が抜けたなどの影響で噛む力が低下し、食べるものが柔らかいものに偏る→バランスの取れた食事ができない→栄養状態が悪くなる→身体機能の低下→QOLの低下というように、お口のトラブルがドミノ倒しのように心身ともに影響を与え、最終的にQOLの低下につながる可能性が高くなってしまいます。

このようにお口の健康は全身の健康とQOLにつながっているのです。

 

お口からQOLの低下を招かないために

ブラッシング指導

お口からQOLの低下を招かないためには、まずご自身のお口の状態を知ることが大切です。

お口の状態は日々変化しています。一生懸命歯磨きをしていても、正しいブラッシングができていなかったり、気づかないうちに虫歯や歯周病が進行していたり…ご自身だけではどうしてもケアしきれない部分も出てきます。これらは、しっかりと口腔ケアができていれば予防可能といえます。

そのためには歯科医院での定期健診と、ご自身で行うセルフケアが大切です。

当院の歯科定期健診では、トラブルがないかお口のチェックやクリーニング、正しいブラッシングや生活習慣指導を行います。

そして、お伝えした正しいブラッシングなどをご自身で実践していただき、これらの口腔ケアを継続することでお口のトラブルのリスクを減らすことができます。

また、病気の早期発見は、お口とからだの健康を維持できるだけでなく、治療における身体的・金銭的負担を軽減できます。既に虫歯や歯周病などがある方は、しっかり治療しておくことも大切です。

 

かかりつけの歯科医院をもちましょう

かかりつけ歯科医院での検診

歯医者さんはお口のトラブルが起こってから行くところではなく、そうならないように予防しに行くところに変わってきています。

年齢を重ねることで歯が悪くなるというわけではありません。口腔管理を継続することで、80歳になって20本以上自分の歯がある方は年々増加傾向にあります。そのためには気軽にお口の悩みを相談できるかかりつけの歯科医院を持ちましょう。

お口と体の健康を守り、いつまでも好きなものを美味しく食べ、心身ともに健康に過ごせるようにしたいですね。